防大OBで民転した方々の会である「小原台クラブ」の賀詞交換会へ参加。
毎年やっているのだが、今年は2部構成になっていて、1部は村井宮城県知事(防大28期)の講演。
講演で印象深かったのは、震災後に最も困ったことが食料不足ではなく油(ガソリン)不足であったいうこと。
食料を備蓄している家庭は多いが、家に油を備蓄しているところは少なく、
震災後すぐに油不足になり、ガソリンスタンドには長蛇の列。
警察官を常駐させないと、県民どうしの喧嘩がいつ起こってもおかしくない状況だったらしい。
宮城県はもともと車社会。
また、3月はまだ寒い時期で、
県民の我慢も限界に近づいた際、
知事は「あと1週間で油不足問題は解決する」と言ったそうだ。
実はこの「1週間」という数字には根拠があったわけではなく、
「このままだと大変なことになる」「何とか県民が安心できるようなことを言わないと」
との思いから出た言葉。
知事は
「リーダーは、緊急時に『大丈夫だ』『オレに任せろ』と言えるかどうかが大事。
ときにははったりでも良いんだ。」
とおっしゃっていたが、本当にそう思う。
ちなみに、この後塩釜の製油所が復旧し、本当に1週間で油不足問題が解決したらしい。
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