気がつくと、今年も残りわずかとなりました。
街に輝くクリスマスのイルミネーションがきれいですね。

一般の人たちはおそらく、
クリスマスが終わると店頭に鏡餅などが並んで、、と、季節を感じるのではないかと思います。

 

防大は隔離された社会ですが、実はちゃんと季節感があります。

クリスマスを中でお祝いすることはさすがにありませんが、

年末を感じるビッグイベントとして大掃除(学校長点検)が待っています。

 

そう、防大の一年は、
『掃除に始まり掃除に終わる』と言っても過言ではないのです。

防大の大掃除は、全学生で一斉に取り組み、
最後は学校長点検というハードルが待っています。

大掃除と言っても、やはりそこは防大らしく、スケールが違います。
12月のほぼ1ヶ月をかけてやる掃除の集大成です。

特に共用部である廊下は徹底的に掃除します。

防大生は学内で革靴を履いているので、一年も経つと廊下が靴墨で汚れるんですね。
それをタワシとマジックリンで落した後、
さらに洗剤をふりまいて、ポリッシャーという機械で真っ白に磨き上げ、
ワックスをかけてピカピカに仕上げて終わりです。

学校長点検日の直前だと間に合わない場合が困るので、
たいてい2~3日前には出来上がります。

その後も廊下を使わないわけにはいかないので、
土足禁止にしたり、新聞紙を引いて汚れないように工夫します。

そして、学校長の点検を受け、合格すると晴れて冬期休暇に入ります。

思い返してみると、やってる最中はとても楽しかったですね。
みんなが「終わると冬期休暇だ!」という気持ちで、和気あいあいと励んでいました。

掃除が終わった瞬間の、「やった!」という達成感、開放感といったらありませんでした(笑)。

そうそう、私たちの勝手な考えですが、、
掃除の厳しさで競うなら、『ライバルは宝塚』 だと思っていました。

あちらは女性だけの世界で、
掃除にかけてはチェックも大変厳しいと聞く。
窓のサッシも白い手袋をはめてスッとなぞってホコリの有無をチェックされるらしい、など、
あくまでも噂ですが、
「さすがに宝塚には勝てんなぁ」なんて言いながらやっていました。

さて、今年も防大時代を思い出しつつ、これから一年の汚れを一掃したいと思います。