あまり外部の方との接点がない防大ですが、
毎年11月には開校祭(他大学で言う学祭)が開催され、
基本的に誰でも学内に入ることが可能です。

学内には昔の戦車や戦闘機が展示され(今でもあるのかな?)、
一般大学との違いに驚かれると思います。

開校祭は2日間実施され、
初日は学生隊による観閲式や学生による訓練展示が行われます。
*天気がよければ、観閲式の際に空自(ブルーインパルス)の展示飛行もある。

しかし何と言っても一番盛り上がるのは、二日目に行われる棒倒しでしょう。

四個大隊がトーナメント制で戦い、
優勝チームには「棒倒し優勝大隊」と記載された看板が与えられ、
これを来年の棒倒しまで、大隊の学生舎入り口近辺に掲げることを
許されます。

原則学生は全員参加。

各人は攻撃と守備に分かれ、各々ポジションが割り振られます。

私が覚えている限りですが、守備側は

・自軍の棒を支える「棒持ち」

・棒持ちの回りを囲む「サークル」

・「サークル」のまわり守る「遊撃」

攻撃側は
・ひたすら棒に向かって突撃する、文字通り「特攻」

・ラグビーのスクラムのようにして、棒に向かって体当たりする「スクラム」



あとは忘れました。。。

一応ルールがあるのですが、
お客さんにとってはノー・ルールで殴り合っているように
見えるようで大変驚かれます。

実際、毎年けが人が何人か出るため、
救急車が裏でスタンバってます。

では、百聞は一見にしかずということで。
http://www.youtube.com/watch?v=tObcvplSluw

棒倒しは準備も大変で、おおよそ1ヶ月前(?)くらいから、
「誰をどのポジションに入れるか?」「どういう戦略で戦うか?」を
決めるところからはじめ、
それらが決まったら、大隊内で模擬戦(練習)も行います。

その間、情報戦も展開されます。

防大にも女子学生がいますが、
さすがに棒倒しには参加できないので、情報収集担当として活躍します。

彼女たちが集めてきた情報をもとに、
他大隊の戦略を見極め、自軍の戦略を練るわけです。

棒倒しを見る際には、
「各々の大隊がどういった 戦略で戦ってるか」
を考えながら見ると、もっと楽しめますよ。

見所一杯の防大の開校祭。

是非一度、観に来て下さい。